ジグソーパズルの販売店でよくある質問に・・・
「展示してあるジグソーパズルは誰が組んだの?」
「何枚も飾ってあって大変だったでしょう!」
というものがあります。
おそらく、販売メーカーの社員が販促のために組んだり、パズル好きの店員がヒマをみて組んでいる、と思っている方も多いのではないでしょうか?
でも、実は展示見本は誰も組んでいないんです!
どういうことかと言いますと、製造段階であらかじめ別に作るものなのです。
通常のジグソーパズルは、タテ刃、ヨコ刃の2度のカットで制作します。(タテ、ヨコ両刃ともセットされた1度抜きの型もあります。)
タテ刃
ヨコ刃
完成図
この抜き型がプレス機にセットされ、真上から荷重をかけて押し切ります。
この工程で完全に刃が通らないように力を加減し、パズル本体の紙の厚さの半分程度で止めることができます。
つまり、表面に刃型がつくだけで完全にはカットしない状態で止めるわけです。
この状態のものを【ハーフカット】や【ハーフパンチ】と呼びます。表面から見ればジグソーパズルが完全に組まれたように見えますので、これを【完成見本】として展示しているわけです。
ちなみに、完全に抜いた状態でバラす前(組み上がった状態)でも保管されます。これを【全抜き】や【フルパンチ】と呼び、紛失ピースの対応などに使用されます。
メーカーで製造時期ごとに保管され、左から何番目、上から何番目とピースの請求があった時にそこから抜いて対応しています。